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「填す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

填すの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ば、部下の砲員も乱れ飛ぶ敵弾を物ともせず、装填し照準を定め牽索を張り発射しまた装填するまで、射的場の精確さらに実戦の熱を加えて、火災は起こらんとするに消し、弾は....
鐘に釁る」より 著者:寺田寅彦
しかし必ずしも 10-8 でなくてもミクロン程度のものならば、その間隙を液体で充填することによって割れ目の面における音波の反射をかなりまで防止し従って鐘の正常な....
生あらば」より 著者:豊島与志雄
着している。中は空《から》だ。どうすることも出来ない穴があいているんだ。その穴を填す道は只裸になるより外の方法はない。裸になればいやでも自分のうちのことが眼につ....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
夫人がどういう目的でこのホテルへやって来たか誰にもすぐ了解された。銀行の金庫を補填するために、二人の娘をここへ競売《オークション》に来たのである。 この報知を....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
る。いずれもこれを人身売買と一つに見ることはひどいが、とにかくに家が失うものを補填する意味はあった。だから家に置いても格別させる用は無く、ただ将来の地位を安全に....