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「塵劫記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

塵劫記の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いわね」 お雪は首をひねって思案してみたが、 「考えたってわかりゃしませんわ、塵劫記《じんこうき》とはちがうんですもの、土地の人に聞いてみなければ」 「番頭さ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
筋と明確に数を挙げてもらいたい、これも当世流行の数学的というやつで、つまり、昔の塵劫記《じんこうき》で行くのだ」 「そう言われると、そうだなあ、その落着くべき道....
芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
美〉 日本の算書には絵入りのものもずいぶんあった。最も早く作られた一つである『塵劫記』のごときも大きな絵を入れたものであった。『塵劫記』の図には色刷も試みられ....
和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
という。その門下からでた吉田光由は洛西嵯峨の角倉家の一族にして、著わすところの『塵劫記』は極めて広く行われた。この書はわが国で色摺版画の用いられた最初のものとい....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
伝わったのは確かであって、毛利等の伝授から広まったものであろう。 吉田光由の『塵劫記《じんこうき》』は『統宗』に基づいて著作したといわれている。『塵劫記』とい....
註文帳」より 著者:泉鏡花
管さえ、その中に置いたら異彩を放ちそうな、がらくた沢山、根附、緒〆の類。古庖丁、塵劫記などを取交ぜて、石炭箱を台に、雨戸を横え、赤毛布を敷いて並べてある。 「い....