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塵取り
「塵取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
塵取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔術」より 著者:芥川竜之介
手にとって見ましたが、
「成程こりゃほんとうの金貨だ。おい、給仕、箒《ほうき》と
塵取りとを持って来て、これを皆掃き集めてくれ。」
給仕はすぐに言いつけられた通....
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
こちら》のお若はそんな事は少しも知りませんで、セッセと掃除を了《おわ》り、ごみを
塵取りに盛りながら、通りの賑《にぎや》かなのに気が注《つ》いてフイト顧盻《みかえ....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
えたような顫え声で、こう鴫丸は返辞をしたが、眼では抜き身をみつめていた。
「箒と
塵取りとを持っていました」
「何を!」と意外な鴫丸の返辞に、金兵衛は毒気を抜かれ....
「泡盛物語」より 著者:佐藤垢石
。聞いてみると、あの二人はまだ戻らないというのである。私は、煙突掃除の刷毛と箒と
塵取りと煤袋と溝掃除の鍬と鶴嘴と割り竹を、リヤカーに積んで、市中へさまよい出た。....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
らだら、俺げくっつけて……」 それからお美津は、厩の前を掃除して、その掃き屑を
塵取りに入れ、屋敷のすみの柿の木の下へ掘った穴へ棄てにゆく。鶏の群が何か餌でもく....
「法然行伝」より 著者:中里介山
の人であったけれども師命|背《そむ》き難く、こわごわその蛇を捕え、明り障子を開き
塵取りに入れて投げ捨て障子をたててさて帰って見ると蛇が尚元の処にいた。それを見る....