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塾頭
「塾頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
塾頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「弟子」より 著者:中島敦
ノ蔽ヤ絞《カウ》 などというのも、結局は、個人としての子路に対してよりも、いわば
塾頭格《じゅくとうかく》としての子路に向っての叱言《こごと》である場合が多かった....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
おぼつか》なくも入塾させたは今より二年|前《ぜん》の事で。 お勢の入塾した塾の
塾頭をしている婦人は、新聞の受売からグット思い上りをした女丈夫《じょじょうぶ》、....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
は当時門人十九人が寄宿していたが、いまだ幾もあらぬに梅林松弥というものと優善とが
塾頭にせられた。梅林は初め抽斎に学び、後此に来たもので、維新後名を潔と改め、明治....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
また修史館が出来た時にはその編輯官ともなった。号を海南といい、最初幕府の昌平塾の
塾頭もして世間の人にも知られていた。文章が得意であったが実務に当る見識や才能も具....
「三人の師」より 著者:上村松園
られない。 ――と、先生は常に弟子たちに申された。 松年塾に、斎藤松洲という
塾頭がいたが、この人はクリスチャンでなかなかハイカラであった。 非常に文章のう....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
階上も階下も一杯掛け並べられるという盛況でした。その頃松年塾は斎藤松洲という人が
塾頭でしたが、大会の翌日塾で皆が寄合って出品画の噂に花が咲いてるのを聞いています....
「随想」より 著者:上村松園
とでその儘私も松年先生の画塾へ通うことになった。その当時に斎藤松洲さんという人が
塾頭をしていたことを記憶する。私はちょうど六ヶ年間松年画塾にいて、十九歳の年に明....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
こうして、塾の中へはいってくると、さきほど、道をおしえてくれた町人ふうの男が、
塾頭の小幡先生で、まきわりをしていたおやじが、なんと福沢先生ではありませんか。そ....