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墓碣
「墓碣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
墓碣の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「倫敦塔」より 著者:夏目漱石
の反語のうち自《みずか》ら知らずして後世に残す反語ほど猛烈なるはまたとあるまい。
墓碣《ぼけつ》と云い、紀念碑といい、賞牌《しょうはい》と云い、綬賞《じゅしょう》....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
に托し置いて、明治四十一年の秋悶死した。而して、恩人乃木将軍が其名を書いてくれた
墓碣が故山に建てられた明治四十二年十二月小説寄生木が世に出た。即ち将軍は幕下の彼....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
墓は容易く見附けられた。南向の本堂の西側に、西に面して立っている。「抽斎渋江君|
墓碣銘」という篆額も墓誌銘も、皆|小島成斎の書である。漁村の文は頗る長い。後に保....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
で、見るともなしに見ているお角の耳へは、無論この二人の問答は入りませんが、満地の
墓碣《ぼけつ》の間にただ二人だけが、低徊《ていかい》して去りやらぬ姿は、手に取る....
「四十八人目」より 著者:森田草平
助を始め十余名の同志は、かねての牒合せに従って、その日早く高輪泉岳寺にある先君の
墓碣に参拝した。堀部安兵衛も同宿の毛利小平太、横川勘平を代表して、その席に列なっ....
「西瓜」より 著者:永井荷風
なかった学者のことが説かれている。今わたくしがこれに倣《なら》って、死後に葬式も
墓碣《ぼけつ》もいらないと言ったなら、生前自ら誇って学者となしていたと、誤解せら....