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墓穴を掘る
「墓穴を掘る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
墓穴を掘るの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
子たちまでもと来た細道を引き返して行ったが、勝重のみはまだそこに残って、佐吉らが
墓穴を掘るさまをながめたたずんだ。 その時になって見ると、旧庄屋として、また旧....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
いとすると、一体今後大学は、どうする心算なのだろう。之はブルジョア大学がみずから
墓穴を掘るものでなければなるまい。問題は所謂、「大学」(独り東京商大に限らぬ)自....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かけました。 それを聞いていい心持がするはずはない。新聞紙上には、議会が自らの
墓穴を掘る、というようなことがよく出ているけれど、文字として無雑作《むぞうさ》に....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
った。しかしそれはほんとうである。墓掘り人だからとて死なないとは限らない。他人の
墓穴を掘ることによって人はまた自分の墓穴をも掘る。
フォーシュルヴァンはぽかん....
「博物誌」より 著者:岸田国士
もない。 Le Crapaud 石から生れた彼は、石の下に棲み、そして石の下に
墓穴を掘るだろう。 私はしばしばこの先生を訪ねる。で、その石を上げるたんびに、....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
潔の名において。 *157 道徳について。 現代人は、自分で自分の
墓穴を掘る。「権利」を主張したあげくに、また一つ鉄枷《てつかせ》をつけられるしま....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
何のために国会があるのか、わかりません。これでは多数派の政党がみずから議会政治の
墓穴を掘ることになります。 たとえば新安保条約にいたしましても、日米両国交渉の....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
するまで、掘りちらしているだろうが、おまえはまだ鼻たれンぼのくせに、今から自分の
墓穴を掘るのは早いじゃないか」 「うるさいな、粟を出しておくれよ、はやく、粟をお....