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「増々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

増々の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
って抑圧し切れない技術的生産力があればこそ、技術と資本主義生産組織との矛盾は今日増々鋭くなって行くわけで、この際もし技術が抑圧され終って了うならば、夫と生産関係....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
た方法、と云ったが、俗間の多くの批難と注文とに拘らず、私は今以て、或いは寧ろ近来増々、透徹した唯物論だけがその資格に値いする唯一のものであることを経験しているの....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
然たる接触と、共通の生活内容とを齎した。併し皮肉にもそれと全く平行して、結婚難は増々増大して来ているのはどういうわけか。男女の社交は勿論結婚の条件を甚だ好くする....
社会時評」より 著者:戸坂潤
議中だということになって来た。 処で五月三日の新聞になる。東京朝日新聞は輿論が増々高まって来たことを報じている。日本地歴学会の大森金五郎氏等は「墳墓発掘は日本....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
長とが切望されているが、丁度そのように朝鮮文化も亦、日本文化との接触の下に却って増々正常な観点の下に置かれ、朝鮮文化・朝鮮人自身の文化・の価値を認識することが、....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
方はいつも論理に引きずられることになるから、言葉と論理との間のギャップの可能性は増々大きくなる。論理は思想を首尾一貫して貫徹する活きたメカニズムだが、処が言葉も....
日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
や芸術や科学や技術は凡そ教学というものと本質的に別であるばかりでなく、教学からは増々離れて行く方向にあるか、それとも真正面から教学のイデーと衝突するものでしかな....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
貧困の激する処あくまでも娯楽的で、そして啓蒙的なものとしての、大衆文芸の発達は、増々将来に於て見るべきものがあるであろう。然も、大衆文芸に於ては、興味そのものの....
妾宅」より 著者:永井荷風
代の新婦人連は大方これに答えて、「そんなお人好《ひとよし》な態度を取っていたなら増々《ますます》権利を蹂躙《じゅうりん》されて、遂には浮瀬《うかむせ》がなくなる....
駄パンその他」より 著者:古川緑波
名のつく様な場所では、高級料亭である程、それに正比例して、中身は益々少く、容器は増々大きくなる様である。…… という観察を、面白いと思った。....