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「増刷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
増刷の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
新円本の出版が続出する理由は、従来の単行本は大概三千部位しか売れず、景気がよくて
増刷しても五六千部止りに過ぎず、一万以上売れたものは、百中に一二もない位であった....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
――女がいるからかな? と笑った。 仲間が一人増せば、ニュースは一枚だけ
増刷りされた。集会にきている職工たちから、「手渡し」で見当をつけた一人に渡された....
「肉親」より 著者:宮本百合子
論より証拠は、こんどの帰還者を迎える準備として『国のあゆみ』『民主主義』を数万部
増刷したということは発表したが、どこの誰も、ただのひとことも、引揚者の就職は保証....
「「晩年」と「女生徒」」より 著者:太宰治
」は初版が二千で、それが二箇年経って、やっと売切れて、ことしの初夏には更に千部、
増刷される事になった。「晩年」は、昭和十一年の六月に出たのであるから、それから五....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
をころして歩きぬけているようなところから来ているというようなことも書いたりして。
増刷したそうです。
それからきのうは「三つの女大学」をかきました。益軒のと福沢....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たきものと思います。 そして、ああ、あなたは何とずるいだろうと感服するの。詩集
増刷のこと云っていらっしゃるのですもの。それに対して、いくら私だって、詩集は別な....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ルマン・ヘッセは本郷辺は売切れですから神田をみましょう。こんなありふれた本でさえ
増刷を制限しているものだからこの始末です。楠書店はまだはっきりしたことがわからな....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ります。サンドの作品は訳されているのはあれだけです。ところがこれからは岩波文庫で
増刷するのは、『古事記』や何かの他は『即興詩人』と『ファウスト』、位なものだそう....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
うから売れたのだ。出る尻から本が無くなるので、出版屋は首をひねりながら、ともかく
増刷していたのだ。
増刷の本が出ると、またお前が買い占める。出版屋はまた
増刷する。....
「或る探訪記者の話」より 著者:平林初之輔
。「探訪記者には君、同情という言葉は禁物なんだよ。いや有り難う。明日の夕刊は一万
増刷しても大丈夫だ」 無論この記事は翌日の新聞に出たのである。 この事件で一....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の新聞は必ず日曜日に休刊し、米国の新聞は日曜に休刊せざるのみならず、必ず大付録を
増刷するなり。 西洋人は、シナ婦人のその足を縮小にし、インド婦人のその鼻に輪環....