増収[語句情報] »
増収
「増収〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
増収の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
投書がイクラ来ても没にするなど、スリの上前を取るような方針であるから、広告料の大
増収を得た円本の攻撃文などは一行の記事にも載せないのみか、反って流行を煽《あお》....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
地震後初めての豊作と言われ、馬籠の峠の上のような土地ですら一部落で百五十俵からの
増収があった。木曾も妻籠から先は、それらの自然の恵みを受くべき田畠とてもすくない....
「反動ジャーナリズムのチェーン・ストア」より 著者:宮本百合子
六千五百万ヘクター 集団農場に組織された農民は一九三〇年に、五〇パーセントの
増収を見た。そして、この七月の統計によるとソヴェト同盟全農戸の六〇パーセントが集....
「今年こそは」より 著者:宮本百合子
です。インフレーションのせつなさはどこでも主婦の胸にこたえて、主婦も何かで家計の
増収をはかりたい希望があります。子供をかかえた未亡人も、三年目のことしは、もう行....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
士が大学を辞職した。それより僅か前に東大の工学部のある教授がX線の照射による米の
増収とか、宝石の質変化とかいう化学的根拠の確かでない研究を民間会社の利害とむすび....
「階級闘争の彼方へ」より 著者:与謝野晶子
上げしたる賃銀は資本家の利潤から支払われるものでなくて、資本家はきっとそれだけの
増収を製品の価格を値上げすることに由って計ろうとします。例えば活版職工の賃銀の増....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
すが、それから一段三百坪に改め、一坪を六尺三寸平方とし、これによって約二割以上の
増収を農民の上に加えたのであります…… 秀吉も、その武力統一を完全にすると共に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
附着する、また湖水を埋め立てて、何千|頃《けい》の干潟《ひがた》を作ると何万石の
増収がある、そういうことばかり聞かせられた日には、人間の存在は株式会社の社員以上....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ければいけなかったのだそうです。汽車は石炭を運ぶために客車が減ります。お米は大分
増収だそうで玄米食が再考究されています。今日は時雨《しぐ》れた天気で今もうそろそ....
「田舎から東京を見る」より 著者:黒島伝治
働者と鼻突きあわして住み、また農産物高の半面、増税と嵩ばる生活費に、農産物からの
増収を吐き出して足りない百姓の生活を目撃している者には、腑甲斐ない話だとそれは嘆....
「或る農学生の日誌」より 著者:宮沢賢治
ちの農事試験場《のうじしけんじょう》の発表《はっぴょう》のように一割の二斗ずつの
増収《ぞうしゅう》としても一町一反では二石二斗になるのだ。みんなにもほんとうにい....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
支弁出来た。しかし彼の生活がかさむにつれ、段々自分極めで危険率の多い投資に関係し
増収を図るようになった。フランス人のブローカーが彼の居間に自由に出入して殖民地の....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
弁護官の椅子の予約で満足するの余儀ない有様だった――現在の収入に不満なかわりに、
増収の見込みに満足しよう。しかもこの見込みは、あんがい早く実現しそうな気配を、し....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
化、近代化を大にして経済政策の確立が必要であります。政府の発表でも、今年度の自然
増収は二千百億円、来年度は二千五百億であると発表しております。この自然
増収という....