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増員
「増員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
増員の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
った。彼の生命を覘《ねら》わぬとも限らなかった。そのためには、羅卒を配備し守衛を
増員した。
「あなたもその警戒にひっかかったわけでした」
「それで、堀どのはどう....
「道標」より 著者:宮本百合子
大学の附属病院に入院していたころ、モスク※駐在の日本大使館づき陸軍武官は、二人に
増員された。酒のみで、いつも豪放|磊落《らいらく》らしくふるまっていた木部中佐を....
「土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
課長の顔は、闇の中にいき/\とかゞやいていた。 間もなく、八番坑には坑夫が
増員された。 課長は、鉱石の存在する区域をある限り、隅々まで掘りおこすことを命....
「断層顔」より 著者:海野十三
た。 「各部長会議ハ食糧、空気、燃料等ノ在庫数量ヲ再検討シタル結果、隊員ヲ今一名
増員可能ト認ムル者五名、不可能ト認ムル者四名トナリタリ。(数字抹消)事ハ決マリタ....
「働く婦人」より 著者:宮本百合子
の数は三十六万人の増加で、二百二十三万人になっている。時局産業では、男よりも女の
増員率がずっと高くて、昭和十三年でさえ二年前の約倍の十万六千八百人が機械工場で働....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
て饒舌った。要旨は、アメリカ一辺倒に対する非難と、再軍備の主張だった。警察予備隊
増員の計画もあるが、あのような組織では、たとえ如何ほど
増員し、どのような装備をさ....
「上海」より 著者:横光利一
派の工人たちは崩れて来た。 高重は電話室へ馳け込むと、工部局の警察隊へ今一隊の
増員を要求した。彼は引き返すと、急に消えていた工場内の電燈が明るくなった。瞬間、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
おけ」 「心得まいた」 「共に警衛の旅に赴く千葉、小山の両家へも、今より参って、
増員をうながすつもりだ。春の日は永いなどと思うな。今日一日だぞ。――道誉はなにか....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
となったものだろう。 だが、右の六項目の第一に、自分たちの職場を守るため新規の
増員阻止を述べているのは現代の職場意識を以てしても共感できる。たぶん彼らの写字仕....