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増援
「増援〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
増援の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三狂人」より 著者:大阪圭吉
わせながら、司法主任へ云った。「いや全く、ぐずぐずしてはいられない。直ぐに警官を
増援してくれ給え。そうだ、全市の交番へも通牒して……」 吉岡司法主任は、眼の色....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
く秀吉の手中に落ちてしまっていた。 秀吉、生駒|親正、木村|隼人を天王山方面に
増援して、横槍についてかからせた。こうなると、光秀の軍は絶えず右翼を脅威せらるる....
「チチハルまで」より 著者:黒島伝治
ロシアは、それを後援している。 「支那人朝鮮人」共産軍がブラゴウェチェンスクから
増援隊として出動した。そういう噂が、各中隊にもっぱらとなって来た。 「――相手は....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
オが どこに何百トンの爆弾を落したとか 原爆製造の予算が何億ドルにふやされたとか
増援軍が朝鮮に上陸するとか とくとくとニュースをながすのがきこえ 青くさい鉄道草....
「三国志」より 著者:吉川英治
したし、またそこからも、北山の黒煙がよく見えた。 「徐晃、行け」 曹操はさらに
増援を送った。 このとき、すでに巳の刻は過ぎていた。漢水の彼方、今朝から固唾を....
「三国志」より 著者:吉川英治
いた。その間、連々と十二ヵ所の寨塁を曠野の起伏につらね、一面樊城を囲み、一面魏の
増援軍に備えていた。 「陽陵坡の魏軍がにわかに活動を起しました。徐晃の大将旗をふ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
揆だ」 捕吏の頭は、呟いた。 いちど、崩れた捕手方も、たった今、六波羅からの
増援が着いたと聞いて、また気勢をもりかえしている。だが、それに対峙する出屋敷の浪....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
おうなしの出兵令がくだるであろう。――そしてこのことは、彼の推測だけでなく、もし
増援のばあいは、その大将には、名越殿の一族人か、佐々木道誉か、さもなくば、足利又....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
兵、大友の部下、宇都宮|弾正らも、自陣をすてて、救援にはせつけた。――しかし敵の
増援はそれにもっと数倍している。 「しょせんは、斬り死にか」と、直義はいまは覚悟....