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「増補〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

増補の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
じゅうでもいちばん放縦な大学でその当時常に行われていた悪徳の長い目録に、かなりの増補を加えたということとを、言っておくだけにしよう。 だが、ここでさえも、私が....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
る夜を」(巻十・二三三六)の「ゆざさ」などの如く、「笹」のこととした。なお少しく増補するに、古今集|物名に、「いささめに時まつ間にぞ日は経ぬる心ばせをば人に見え....
辞書」より 著者:折口信夫
。佐佐木弘綱氏は、明治にはいっても「雅言俗解」のほうをやっていた。昔の人の仕事の増補をしたにすぎないが、読んで面白いし、昔の人の語の味わい方がわかる。 こうし....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
講演者の自由に任せたのである。が、その話はなるべく原文に拠ることにして、みだりに増補や省略を施さず、ただ日本の読者に判りにくいかと思われる件だけに、あるいは多少....
レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
とを勧め、自分でもその気はあったが、遂に書かずに了った。しかし再版のときに色々な増補をした。 レーリーの初期の研究の中で、かなり永い間の手しおにかけて育て上げ....
妖怪学」より 著者:井上円了
中に参見せるあり。今これを集録し、その部類を分かち、さらにその後研究したる事実を増補し、左に「妖怪学講義」として掲載することとなれり。読者、よろしく心理学講義の....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
話しながら再び茶屋へ引返した。狂言の一番目は前にも言った通り、かの「重盛諫言」を増補したもので、序幕は寿美蔵の何とか法印が平家|調伏の祈りをしているところへ雷が....
審判」より 著者:カフカフランツ
完成を妨げているような怠慢とか術策とかのためではなく、現在の告訴状もそれの今後の増補もわからぬままに、きわめて細かな行動や出来事にいたるまで全生活を記憶に呼びも....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
おける「定家家集補遺の研究」の不完全な点を現在知り得る最も確実な資料によって訂正増補された補遺を附してあって、殊に補遺作成のための論考の中に多くの示唆を含んでい....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
り 玉赤き蝋マツチする草のなかすでに蛍の臭気むせべり こうした所縁の深い新作が増補として、「第二桐の花」としてでも加えられねばならない恋々たる気持にもなる。何....
アイヌ語学」より 著者:知里真志保
学界に船出して以来、順風満帆、手痛い批判の嵐に遭遇することもなく、大正15年には増補改訂第三版を出し、さらに昭和14年には第四版を世に送って、今や世界最高の権威....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
てあるものの翻訳である。付録と文献・追加とだけは訳者が添加した。 ○原書改訂版に増補されている原注のうち一カ所を(本書の第三十頁第四行以下二行)本文の中へ繰り入....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
いては、さきに「特殊部落研究号」に述べた以外、さらにその後の研究によって、大いに増補してみたいと思っている。夙・鉢屋・陰陽師、その他の一類の諸部族についても、漸....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
の束縛とによって、説いて委曲を悉くす事能わず、研究またすこぶる不十分で、後の訂正増補を要すること少くなかったにかかわらず、幸いに読者諸君の甚大なる注意を促すこと....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
ターフ・ノッテボーム――『ベートーヴェンの、出版されている作品の主題索引目録』(増補された第二版、一八六八年) 〔Walther Nohl: Beethoven....