増設[語句情報] »
増設
「増設〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
増設の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
で居た醜業婦をほかへやって、あとに今までよりも白首をふやした上に、こんな大券番を
増設したことになる。 これは見様《みよう》によっては市役所にかかる問題ではない....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
等学校に於ける入学者の分配の公平を期しても、私立中等学校への補助を試みても、学校
増設を企てても、要するにそうした「統制」や「社会政策」を施しても、入学試験の必然....
「北氷洋の氷の割れる音」より 著者:寺田寅彦
のおかげで今度の航海がたいへんに楽であったというのである。ことしの大規模の観測所
増設によって、今後北氷洋の状況がますます明らかになればなるほど今後の航海はますま....
「「インガ」」より 著者:宮本百合子
す。」 こういう無駄口はきくが、インガが第三交代の婦人労働者達に約束した托児所
増設のための図面は、場所がないと云って、提出しない。 「私、今日出して下さるよう....
「ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
ヵ年計画は、勤労階級の文化向上のため、文盲撲滅費、住居増築費、学校・病院・托児所
増設、食堂の
増設、ラジオ・キネマ配布網の拡大費等に莫大な基金を予定している。 ....
「ソヴェト労働者の解放された生活」より 著者:宮本百合子
浴室があった。 モスクワ市内にだけでもこういう理想的な厨房工場を、五つも六つも
増設し、五ヵ年計画の終りには都会入口の七割五分、農村の五割を公衆食事で養おうとい....
「今にわれらも」より 著者:宮本百合子
ラジオは十倍にひろげられた。農村の学校、診療所、産院等五ヵ年計画では大した予算で
増設されている。 一度あの様子が見せたい、と私はその人に心から云った。そうすれ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
庁では余り気づいていないらしい。というのは、建築上効果覿面なのは、留置場の改造と
増設となのである。尤も
増設の方は、大体あまり景気のいいことではなく、出来るだけ増....
「魔都」より 著者:久生十蘭
元来この伏樋の工事は、一定の方針の下に施されたのではなく、必要に応じて次々に
増設されたのだから、分樋ははなはだ無秩序に放射され、かのクレエト島の迷宮《ラビラ....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
内の娯楽設備を充実させることとなり、明治四十五年七月一日には近代的な構造の洋館を
増設して、室内水泳場を中心とした娯楽設備を設けて、これをパラダイスと名づけた。こ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
にかけなくても実行の出来る、女性的改造にすぐ、取りかかることにした。 託児所の
増設、貧民無料看護特志婦人会の組織、公設ミルク供給所、公設洗濯所、公設物干場の設....
「山の人生」より 著者:柳田国男
島・香取のごとく、有効なる組織をもって神人を諸国に派し、次々に新たなる若宮今宮を
増設して行ったもののほかに、別に土着年久しく住民心をともにして固く旧来の信仰を保....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
行った。そして外濠の電車線路を越えて見附の橋の所まで行った。丁度今省線電車の線路
増設や停車場の位置変更などで、上の方も下の方も工事の最中でごった返していて、足元....