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「増額〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

増額の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
騒がれて初めて知ったというのみの事で、黒松九七郎という癩患者の弟は屍体買入代価の増額を希望しているのみであったが、東海林泰徳というアディソン病患者の父は、さすが....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
めた。それには、要求条件の原案らしい文句が、書かれてあった。労働時間の制定、労銀増額、公休日、出帆、入港は翌日休業、公傷、公病手当の規定及び励行、深夜サンパン不....
」より 著者:島崎藤村
頂いたんですけれど、今日は困りましたナア」 と三吉は額に手を宛てた。とにかく、増額を承諾した。金は次の日お俊に取りに来るようにと願った。 お俊が縁談も出た。....
シベリヤに近く」より 著者:里村欣三
んだと? 動かない!」 隊長は忽ち顔色をかえてせき込んだ。 「は、彼等は日給の増額を要求しているのであります」 ふいに高村が叫んだ。 「うぬ、畜生!」 唸....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
労務者一ヵ月一、四五五円六、婦人六〇九円である。職員は待遇が差別されていて幾分か増額されているけれども男子労務者と婦人労務者との間にある殆ど二対一のひらきは総《....
社会時評」より 著者:戸坂潤
しは変るが、東京市会が本年度の予算編成に際して、市会議員の歳費千二百円を三千円に増額お手盛りしようとした事実を、読者はここで思い出して欲しい。尤も之はいくら何で....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
や甥《おい》や縁故の者や部下などに、名誉と仕事とをおごってやった。議員らは歳費の増額をみずから投票していた。財産や地位や肩書など国家のあらゆる資源が、ほしいまま....
水甕」より 著者:豊島与志雄
て、燃料欠乏の冬期をめあてにそれが売り出され、多分の利潤を得て、年末の特別手当の増額となるであろうということを、この小さな会社の従業員たちは暗黙のうちに了解して....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
んな矛盾は一日も黙認することは出来ませんから、ただちに職人の俸給を一躍二、三倍に増額しその代りにこの悪習慣を改めざる者は即時解雇する旨厳命致しました。幸いにその....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
に行く許可を要求する。この許可の願出は一般に熱心に行われ、また領主は人頭税が若干増額するのを考えて簡単に許可を与える。その結果として、田舎の土地が半ば耕作された....
学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
ラムバックという人、公共図書館建設のために資金を遺贈しその相続者はこれを十万円に増額せり。市はその中央公園において建設の敷地を提供し、図書館協会はその蒐集せる書....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
して歳出を減じたることなれば、その金額をもってただちに帝室費を増加し、帝室はこの増額をもって学校保護の用にあてられたらば、さらに出納の実際に心配なくして事を弁ず....