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墨蹟
「墨蹟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
墨蹟の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
等のいる所に、いつも人知れず行っていました。彼等が手本にしていたのは、皆支那人の
墨蹟《ぼくせき》です。しかし彼等の筆先《ふでさき》からは、次第に新しい美が生れま....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
は箪笥の安いときに嫁入させるということである。 不昧はこの肩衝の茶入に、円悟の
墨蹟をとりあわせて、家宝第一ということにした。そして参勤交代の折には、それを笈に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
竹《ぜいちく》も取りのけられて見えない。「花の色は」の掛物も取外されて、別に何か
墨蹟がつっかかって、その下には、松が一枝活けてあるばっかり。 床の間へ摺《す》....
「源氏物語」より 著者:紫式部
てある絶妙な物をお見つけになった。それは見る人の感動した涙も添って流れる気のする
墨蹟で、いつまでも目をお放しになることができないのであったが、また日本製の紙屋紙....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ついて、その印象をますます深くしている。それというのは、先年静岡市の図書館で名家
墨蹟記念展覧会が開催されたことがある。その会場で真淵の横幅物を見た。浜松の某家か....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
棒に石上という名を附けられたと聞きました。石上は「ふる」の枕詞です。 小出氏の
墨蹟は、常磐会の題詠を見て下すったので、次の如くです。 春雨 春雨は降るとも見え....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
物には、何といっても、二天印の水墨画がその大部分をなしているが、ほかにも幾点かの
墨蹟。また彫刻。それに鞍、刀の鍔などの極くわずかな余技工芸品が見られる。 ここ....
「小説のタネ」より 著者:吉川英治
つか書いてみたいと思ってる宿題です。ついこの間も、白木屋で、博物館と毎日主催の「
墨蹟と水墨画」の展観があったでしょう。あの中に一休のじつにおもしろい
墨蹟がありま....