壁龕[語句情報] »
壁龕
「壁龕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
壁龕の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「落穴と振子」より 著者:佐々木直次郎
強いものなのだ! 角というのはただ、不規則な間隔をおいたいくつかの凹み、あるいは
壁龕にすぎなかった。牢獄の全体の形は四角であった。私が前に石細工だと考えたものは....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
月と星、陸と海、小鳥と魚、フォイボスとフォイベ(訳者注 太陽の神と月の神)、また
壁龕《へきがん》から出て来るたくさんのもの、十二使徒、皇帝カルル五世、エポニーネ....
「処女の木とアブ・サルガ」より 著者:野上豊一郎
(唱歌席)があり、その先の突きあたりの中央にはヘイカル(聖所)と呼ばれる半円形の
壁龕になった祭壇があり、その左右に礼拝堂が一つずつある。 入って一番に目を惹く....
「パラティーノ」より 著者:野上豊一郎
サン・ピエトロの内陣よりも大きいといわれるが、玉座の上の天蓋は取り去られ、六つの
壁龕の円柱は運び去られ、
壁龕に台座のみは残ってるが、その上に立っていた彫像か鋳像....
「審判」より 著者:カフカフランツ
を見つけた。それは非常に小さいので、遠くからは聖人像を納めることになっている空の
壁龕のように見えた。説教者は手すりからまる一歩とさがれないにちがいなかった。その....