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壇上
「壇上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
壇上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
するようにおごそかに言い渡した。そうして、檜扇を把《と》り直してしずしずと祈祷の
壇上にのぼって行った。道理に責められて、泰親も席を譲らないわけにはいかなくなった....
「放送された遺言」より 著者:海野十三
うして黙っていられようか。それを考えると私ははげしい眩暈を感ずる。いつもは物理学
壇上にいささか誇りを持っていた頭脳も打ちしびれてしまいそうになる。いやもう九分の....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ほど議場は、め組の喧嘩のように殺気立っていた。 正面の演壇の方に眼を向けると、
壇上にスクッと立ち上って拳を盛んにふりまわしているのは、外ならぬ動坂三郎氏だった....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
入口に現れたんです。そして、少なからず周章ててしまった菱沼さんには、物も云わず、
壇上の裁判長に、ちょっと、こう眼で会釈したんです。するともう、予て打合せてでもし....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、ちょうど瀬にせせらぐ水流のような、微かな音が聴えてくるのだった。と、その矢先、
壇上の一角に闇が破られて、一本の燐寸の火が、階段を客席の方に降りてきた。それから....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
た。 ところが、博士の思ってもいないことが、そのときに起った。 というのは、
壇上《だんじょう》の聖者レザールが、博士に向って手を振りだしたのである。 「汝《....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
には、記念祝賀会場たるネオ極楽広場の人混みの中に立っていた。 梁首席の巨躯が、
壇上に現れた。 われわれは一せいに手をあげた。 「本日の記念日に際し、余は何よ....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
。 この柱が、須弥壇の四隅にある、まことに天上の柱である。須弥壇は四座あって、
壇上には弥陀、観音、勢至の三尊、二天、六地蔵が安置され、壇の中は、真中に清衡、左....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
葉があるという噂だった。 それは偽りではなかった。 リット少将は、一段と高い
壇上にのぼり、マイクを前にして立った。 「やあ、諸君。飛行島の建設に従事せられた....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
説のところを繰返してみましょう。――みなさん、用意はいいですか、前田マサ子さんは
壇上に立って下さい。それから四人の部下は、シーザーの棺をこっちへ搬んでくる。――....
「露肆」より 著者:泉鏡花
は、一軒、古道具の主人、山高帽。売っても可いそうな肱掛椅子に反身の頬杖。がらくた
壇上に張交ぜの二枚屏風、ずんどの銅の花瓶に、からびたコスモスを投込んで、新式な家....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
の徳を慕う民衆の参列者が一万人に近いという話であった。斎場の正面のずっと高い石の
壇上には、大熊老人の亡骸を安置しその下には、各名士から贈られた真榊や、花筒や、花....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
と、平素のごとく家を出発せしが、途次、某川のそばを通行し、あやまちて蹶倒し、堤脇
壇上の杭頭に触れ、いたく前額を打撲しきずつき、なお半身頭部の方を水面に没して絶倒....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
一日机により新紙を読むに、天下の論鋒ようやく進みて政教の版図に入り、舌戦、筆闘、
壇上やや穏やかならざる事情あるを見る。立ちて社会の風潮をうかがえば、政海の波よう....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
鉱住宅問題といい、一つとして利権とつながらざるものはございません。 過日、この
壇上において、人格者をもって任ぜられておる閣僚の一人から、待合政治の合理化、さら....