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壊す
「壊す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
壊すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
大部分|悉達多《したあるた》の教えに帰依しています。しかし我々の力と云うのは、破
壊する力ではありません。造り変える力なのです。」
老人は薔薇の花を投げた。花は....
「河童」より 著者:芥川竜之介
々の持っていないものだけである。
×
何《なん》びとも偶像を破
壊することに異存を持っているものはない。同時にまた何びとも偶像になることに異存を....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
×
編輯者 それは蛇足《だそく》です。折角の読者の感興をぶち
壊すようなものじゃありませんか? この小品が雑誌に載るのだったら、是非とも末段だ....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
やむをえないことかもしれない。しかし泰平の時代に好んで、愛すべき過去の美術品を破
壊する必要がどこにあろう。ましてその目的は、芸術的価値において卑しかるべき区々た....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の机上にあるのはいつも英語の本ばかりだった。
偶像
何びとも偶像を破
壊することに異存を持っているものはない。同時に又彼自身を偶像にすることに異存を持....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
るものはございません。この例は、優《ゆう》に閣下の傲慢《ごうまん》なる世界観を破
壊するに足りましょう。……
× × ....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
だからだとか、そんな事は先ず後廻しでもいい事だとか、自分のいい出した事を自分で打
壊すような添言葉《そえことば》を付加えるのを忘れなかった。仁右衛門はちょうどそこ....
「想片」より 著者:有島武郎
ておいても、資本主義的経済生活は自分で醸《かも》した内分泌の毒素によって、早晩崩
壊すべきを予定していたにしても、その崩壊作用をある階級の自覚的な努力によって早め....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
動に出なければならぬ。四囲の抑制ようやく烈しきにしたがってはついにこれに反逆し破
壊するの挙に出る。階級といい習慣といい社会道徳という、我が作れる縄に縛られ、我が....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
他の星の世界と同じ実質であり、その中に潜む力は一瞬時にして、地殻を思いのままに破
壊することも出来、新たに地表を生み出すことも出来るのだ。私とお前とは或る意味に於....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
自分自身について次のような話をしている。『杞の国にある男があった。彼は天と地が崩
壊するかも知れない、しかしてそれがために自分が破滅するかも知れないということを心....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
るであろう。成層圏を自由自在に駆ける驚異的航空機、それに搭載して敵国の中枢部を破
壊する革命的兵器は、あらゆる防禦手段を無効にして、決戦戦争の徹底を来たし、最終戦....
「橋」より 著者:池谷信三郎
ないことなのよ。それに、家名だとか、エチケットだとか、そういう無意義な重荷を打ち
壊す、強い意志を育ててくれる、何らの機会も環境も、私たちには与えられていなかった....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
芝居にしても、今日は明るいためにかえって人形遣いの方が邪魔になってよほど趣きを打
壊すが、昔は暗い上に八つ口だけの赤い、真黒な「くろも」というものを着附けていたの....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
に書くことになっていたのを、明治になってから一本に書くことになった。今度はあれを
壊すんだね。歌には一首一首|各異った調子がある筈だから、一首一首別なわけ方で何行....