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壙
「壙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
壙の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
記』に廬陵の婦人蘇易なる者善く産を看る、夜たちまち虎に取られ、行く事六、七里、大
壙《おおあな》に至り地に置き蹲《うずくま》りて守る、そこに牝虎あり難産中で易を仰....
「簔虫と蜘蛛」より 著者:寺田寅彦
そのままの形をとどめていた。それはなんだか兜の鉢のような格好にも見られた。灰色の
壙穴の底に朽ち残った戦衣のくずといったような気もした。 この恐ろしい敵は、簔虫....
「病中記」より 著者:寺田寅彦
ていた。天井の真中に白く塗った空気抜きの窓がただ一つあるだけであった。なんだか「
壙穴」という文字がすぐに頭に浮んだ。(大正九年一月)....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
五分の狭い石室中に、二人分の骨が背を向け合して並べられてあった。その後自分もその
壙を実見して、とても屍体二個を並べえぬものだとその場で評したことであった。これは....