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「壙穴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

壙穴の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
簔虫と蜘蛛」より 著者:寺田寅彦
そのままの形をとどめていた。それはなんだか兜の鉢のような格好にも見られた。灰色の壙穴の底に朽ち残った戦衣のくずといったような気もした。 この恐ろしい敵は、簔虫....
病中記」より 著者:寺田寅彦
ていた。天井の真中に白く塗った空気抜きの窓がただ一つあるだけであった。なんだか「壙穴」という文字がすぐに頭に浮んだ。(大正九年一月)....