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士大夫
「士大夫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
士大夫の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
ない玩《あそ》び物で打ち興じていることが、あまりに苦々しく思われたのだろう。否、
士大夫《したいふ》ともあるべきものが、つまらない玩《あそ》び物で、カピタンから体....
「李陵」より 著者:中島敦
れた。軽薄なる世人の常とて、当時|隴西《ろうせい》(李陵の家は隴西の出である)の
士大夫《したいふ》ら皆李家を出したことを恥としたと記されている。 この知らせが....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《こうりょう》、八、九里に聞ゆ、雌は声やや下る、今呉人|園囿《えんゆう》中および
士大夫家の皆これを養う、鶏鳴く時また鳴く〉と見ゆれば、鶏と等しく鶴も時を報ずるに....
「科学論」より 著者:戸坂潤
までもなく支配階級にぞくする。古代支那に於ける学問も亦、主として支配者――君子・
士大夫――のものであった。ギリシアの科学乃至哲学は比較的大衆化された所有者を発見....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
関心なものはない。独り資本主義的な生産に限らず、一般に生産活動から遊離した君子や
士大夫、教化者、神職、のものであった以上、又止むを得まい。而もそれが、今日、資本....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しい)大塩は何といったってお前、豪傑の面影はあるさ。崋山もお前、どこへ出したって
士大夫の貫禄は確かなものだ。そこへ行くと山陽なんぞは、せいぜい足軽組の五人頭だね....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ている人で趙滉という人の芸術に現れた日支民族性という話をききに出かけました。所謂
士大夫の教養としての文化、古典的文化、支那趣味として日本の諸賢に接触されている範....
「三国志」より 著者:吉川英治
の子徐庶へ宛てて認めた文章である。 単福――実は徐元直はその後、新野にあって、
士大夫らしい質朴な一邸を構え、召使いなども至って少なく、閑居の日は、もっぱら読書....
「三国志」より 著者:吉川英治
「おや。どうしてだえ?」 「この歴城にありながら、乱賊馬超の蹂躙にまかせ、一州の
士大夫ことごとく辱をうけている今日をよそに、何を安閑としているのでしょう。あの若....
「三国志」より 著者:吉川英治
分を破り家の法に背くからです。――坐シテ道ヲ論ズ之ヲ三公ト言イ、作ッテ之ヲ行ウヲ
士大夫ト謂ウ――と古人が申したのもその理ではございますまいか」 「…………」孔明....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
能と結びついていた。そして徳川期に於ける朱子学、古学、陽明学などは、最も典型的な
士大夫(恐らく古代支那=西周に於ては君子と共に社会支配の幹部を指す)の政治的にも....