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壬生
「壬生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
壬生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
走りのその駕籠を追いかけてなまめかしく伝わりました。 六 道は、
壬生《みぶ》のお屋敷小路を通りぬけてしまうと、目ざした西本願寺前までひと走りです....
「食魔」より 著者:岡本かの子
」 車が迎えに来て、夫妻は暇を告げた。鼈四郎はこれからどちらへと訊くと、夫妻は
壬生寺へお詣りして、
壬生狂言の見物にと答えた。鼈四郎は揶揄して「善男善女の慰安に....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
二藩の兵によってほとんど戒厳令の下にある。謹慎を命ぜられた三条、西三条、東久世、
壬生、四条、錦小路、沢の七卿はすでに難を方広寺に避け、明日は七百余人の長州兵と共....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
竹敷の黄葉を見れば吾妹子が待たむといひし時ぞ来にける」(同・三七〇一)、大判官|
壬生宇太麻呂が、「竹敷の浦廻の黄葉われ行きて帰り来るまで散りこすなゆめ」(同・三....
「水の女」より 著者:折口信夫
導きになることを先に述べると、みぬまなどの郡郷の称号ができている。 数多かった
壬生部の氏々・村々も、だんだん村の旧事を忘れていって、御封という字音に結びついて....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
は前と変りがない。 しかし、もうそれ以上は労力が許さなくなった、そこで第三冊「
壬生《みぶ》と島原の巻」からは自由活版所の岡君のところへ持ち込んだのである、そう....
「甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
。 「まあまあそのお若さで、一人しか女を。……でもお噂によれば、新選組の方々は、
壬生におられた頃は、ずいぶんその方でも……」 「いや、それは、他の諸君は……わけ....
「戯作者」より 著者:国枝史郎
っぴ江戸ッ子はこうなくちゃならねえ。こいつア大きに気に入りやした。ははあ題して『
壬生狂言』……ようごす、一つ拝見しやしょう。五六日経っておいでなせえ」 で、武....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
野路をあてもなく、秋安は西の方へ彷徨って行く。 季節は酣の春であった。四條の西
壬生の
壬生寺では、
壬生狂言があるというので、洛内では噂とりどりであった。そうして....
「謡曲と画題」より 著者:上村松園
歌合せの御会へのぞみました。 集まる人々には河内の躬恆、紀の貫之、右衛門の府生
壬生|忠岑、小野小町、大伴黒主はじめこの道にかけては一騎当千の名家ばかり――その....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
風が誘ったので、霜が靡いたように見えた、精進腹、清浄なものでしょう。北野のお宮。
壬生の地蔵。尊かったり、寂しかったり。途中は新地の赤い格子、青い暖簾、どこかの盛....
「料理メモ」より 著者:北大路魯山人
、これも場違いになりかけている。 *えびいもは京都駅裏の九条、かぼちゃは鹿ヶ谷、
壬生菜は
壬生が名産で他では出来なかったが、今は住宅となってだんだん場違いになりか....
「澪標」より 著者:外村繁
る日、春風の中に笛や、鉦の音が聞えているのに誘われ、その音を頼りに行ってみると、
壬生狂言が行われていたりもした。 三高在校生の膳中会に出席する。初めて芸者のい....
「古事記」より 著者:太安万侶
命の御名の記念として葛城部をお定めになり、皇太子イザホワケの命の御名の記念として
壬生部をお定めになり、またミヅハワケの命の御名の記念として蝮部《たじひべ》をお定....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
いる六斎念仏の如きは、名は念仏と云っても、その実全く一種の遊芸になっている。また
壬生の大念仏と称する無言狂言が、今以て念仏狂言と云っているところに、これもその起....