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壮志
「壮志〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
壮志の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
た筈である。 そんな連中は有為果敢の材を抱きながら官途に就く事が出来ず鬱勃たる
壮志を抱いたまま明治政府を掌握している薩長土肥の横暴振り、名利の争奪振りを横目に....
「空家」より 著者:宮崎湖処子
ろう》の大胆、虎穴《こけつ》に入らずんば虎子を得ずと蹶起《けっき》したる班将軍が
壮志、今やこの正直一図の壮年に顕われ、由々しくも彼を思い立たしめたり、 「和主《....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の如く畳の上に朽ち果てるよりは、遠くヒマラヤの雪巓を観望する丘の上に燃ゆるが如き
壮志を包んだ遺骸を赤道直下の熱風に吹かれつつ荼毘に委したは誠に一代のヒーローに似....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
に、槍一本かつぎ出して、宮本村の武蔵と、関ヶ原の空をのぞんで飛び出した時のような
壮志が、久しぶりに、近頃、健康になった彼の体にも、甦って来たらしいのである。 ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、江戸へ来た当初は、お通に対してだけでも、男らしく、一修行するか、一事業やるか、
壮志のあるところを見せていたが、何へかかっても、すぐに意志のへこたれてしまうこと....
「三国志」より 著者:吉川英治
玄徳にも分っていた。玄徳もまた、不平であったからだ。そしてひと頃の張り切っていた
壮志のゆるみをどうしようもなかった。彼は、女々しく郷里の母を想い出し、また、思う....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
たが、大塔ノ宮は、単に一顧されたきりだった。 ――男らしいというものか、烈々な
壮志に燃えて他はかえりみられぬとしておられるのか、なにしろ、山野はむしろわが家居....