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壮絶
「壮絶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
壮絶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
害毒と其裏面談 熱烈の筆 痛快の論 辛辣と皮肉 好謔と善罵 拍案拍掌 愉絶
壮絶 溜飲の薬にもなる (一冊定価金タッタ十銭) 著者自序 本書の著者は彼是と....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
となりましたから、いよいよ右門の捕物秘帳は、ここにいっそうの凄艶《せいえん》みと
壮絶みとをそのページの上に加えることとなりました。 事件の勃発《ぼっぱつ》いた....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
魚のように飛び越えてゆくものあり、魚雷の如く白き筋を引いて潜行するものあり、いや
壮絶いわん方なき光景だった。 五十人のキャメラマンは、しずかにクランクモーター....
「地球要塞」より 著者:海野十三
下りたように、ふんわりと島の上に立った。 怪力線砲《かいりきせんほう》――
壮絶《そうぜつ》燃える六十機 「おお、久慈か。よく、脱出できたね」 「や、ありが....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
後には、この恐るべき洋上の怪物が波浪を蹴ってうごきだすところが見られるのだ。その
壮絶なる光景をおもうて、一同は、思わず武者ぶるいをした。 水原少佐は、無電班に....
「猫捨坂」より 著者:豊島与志雄
に光る飛行機が、縦横に飛び廻っていた。空も地も明るく、ただごうごうと唸っていた。
壮絶だ。この中で死に或は負傷した人々にとっては、その死もその負傷も無意味で、しか....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
。私は案内なしで行くことに決めた。道はよく知っていたし、他人が居ては情念の孤独な
壮絶さを壊してしまうにちがいなかったからだ。 登りは嶮しいが、道が頻繁に短かく....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
側は大きな湾になっているらしい。――北の水門は湾の入口なのだ。 ああなんという
壮絶な、ものすごい光景だろう※ 見よ。荒れに荒れた海流が二十|浬《かいり》以上....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
い出し、 『も一足早かったから、あの褌が間にあったろうに――』 褌のない武士の
壮絶な最期が、まざまざと眼に浮かんだ。 有村は、臍の上を横に四寸ほど、右の方へ....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
を知っているからだ。 静かな忍従の衣の下にやすらう黎明の海上にも、きっと、あの
壮絶な暴風の夜半が、怒号の夕べが、泡立つ正午が約束されているからだ。 だが、こ....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
南極の地方で見る極光の様な煌が時々西の天に発した。 極光は今まで世界の人が天地間
壮絶の観物と思っていたがこの夜の光に比べては、殆ど観るにも足らぬ。 この夜の光は....
「澪標」より 著者:外村繁
な月が出て、素晴らしかったですわ」 「それは凄かったろうな。しかし今の僕には少し
壮絶に過ぎる。僕はやっぱり花の村だ。軒端には梅が咲いている。山吹も咲いている。花....
「三国志」より 著者:吉川英治
王の咆哮し合うにも似ていた。またそれはこの世のどんな生物の美しさも語るに足りない
壮絶なる「美」でもあった。 はるかに、見まもっていた曹操は、なに思ったか突然、....
「三国志」より 著者:吉川英治
四団八列から鶴翼にひらき、五行に列し、また分散して鳥雲の陣にあらたまるなど、雄大
壮絶な調練があった後、曹操は、桟敷の下へ馬を返してきた。 そして、少し汗ばんだ....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て遂に冤として放免せられた事件があったが、この時の拷問に耐えた金平の態度は、実に
壮絶を極めたものらしい。 彼は心胆を煉るため、毎夜、細糸を以って白刃を天井につ....