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声を振り絞
「声を振り絞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
声を振り絞の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
かった。彼の胸は不思議に高い浪を打った。 「蝋燭を増せ。香を焚け」 彼は苦しい
声を振り絞ってまた叫んだ。蝋燭の数は増されて、須弥壇《しゅみだん》はかがやくばか....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
、逸作は苦しみに締めつけられたように少し狂乱の態とも見えるほどあたり関わず切ない
声を振り絞った。 「いや、そうじゃない。そうじゃない」 そして、わたくしの肩を....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
つと上げた。 ともすれば籠み上げて来る鳴咽を噛みしめながら、腸のちぎれるような
声を振り絞って夫に向って、訴えるように、励ますように、掻口説くのだった。 「あな....
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
ら、 「おっかねえもんじゃありゃせん。どうぞお願《ねげ》えをお聞き下され」 と涙
声を振り絞ったのは、誰あろう善馬鹿のおふくろである。 婆の後には、善馬鹿と白痴....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
野菜サラダの皿と、牛乳の瓶とがガラガラと床の上に落ち転がった。
私はシャ嗄れた
声を振り絞った。
「……どうぞ……どうぞ教えて下さい。僕は……僕の名前は、何とい....
「斜坑」より 著者:夢野久作
ピッタリ縋り付いたと思うと、酔いも何も醒め果てた乱れ髪を撫で上げながら、半泣きの
声を振り絞った。 「……アンタ――ッ……どうしたとかいなア――ッ……」 すると....
「支那米の袋」より 著者:夢野久作
て、足首の処を両手でギューと握り締めちゃったの。 そん時に妾は、初めて、大きな
声を振り絞ったわ。両手を顔に当てて力一パイ反りかえりながら、 「助けて助けて助け....
「冗談に殺す」より 著者:夢野久作
き止められると、そのまま両手の手錠を、眼の前の欄干へ砕けよと打ち付けながら、泣き
声を振り絞って絶叫した。 「……嘘です……嘘です……間違いです……この手錠を取っ....
「オンチ」より 著者:夢野久作
ン。中野さん。助けます助けます……動いちゃ……イカン……」 又野も絶体絶命の涙
声を振り絞った。 「オーイ。誰か来いッ。誰かア……誰か来てくれエエーイッ。オオ―....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
を巻いたが、そのどよめきの切れ目から恨みにかすれる左膳の咽喉が哀願《あいがん》の
声を振り絞っているのがかすかに聞こえた。
「おいッ! 情けだあッ! お、教えてく....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
フョードロヴィッチ」突然、フョードル・パーヴロヴィッチが、何かまるで借物のような
声を振り絞った。「もし、おまえさんがわたしの息子でなかったら、わたしは即刻、おま....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
けられつつ、ここに来り居まさんとは。オオ父上かと、人前をも恥じず涙に濡《し》める
声を振り絞《しぼ》りしに、皆々さこそあらめとて、これも同情の涙に咽《むせ》ばれぬ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
も同腹だな!」 「どうとも思え、うぬが勝手だ」 「弟ヤーイ!」と甚三は、致死期の
声を振り絞った。「われの言葉、あたったぞヤーイ! おれはお北に殺されるぞヤーイ!....