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声変り
「声変り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
声変りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
衛門は不思議に思った。自分の病中、奉公人どもの飼い方が悪かったので、あたら名鳥も
声変りしたのではないかと、念のためにその鶉籠を枕もとへ取り寄せてみると、鳥はいつ....
「土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
ばって薄暗く燃えていた。 「今頃、しゃばへ出りゃ、お日さんが照ってるんだなア。」
声変りがしかけた市三だった。 「そうさ。」 「この五日の休みは、検査でお流れか。....
「ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
らぬ貧を二代三代とかさねさせているうちに、この逆三角の顔を持ち七歳ですでに早老的
声変りをした異様な小人間がおし出されて来たのである。 並木路のまんなかを一人の....
「イオーヌィチ」より 著者:神西清
か?』とかいったぐあいに。 咽喉が脂肪ぶくれに腫れふさがったせいだろうが、彼は
声変りがして、ほそい甲高い声になった。性格も一変して、気むずかしい癇癪もちになっ....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
「いいえ、寝なくちゃ駄目、寝なくちゃ駄目」と、カテリーナ・リヴォーヴナは又しても
声変りのした、おどおど声でくり返しざま、少年の腋の下をかかえて、むりやり枕につか....