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「声威〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

声威の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
来た時、翁の如き一代の巨匠が中央に乗出していたならば、当時の能界の巨星と相並んで声威を天下に張る事が容易であったかも知れぬ。しかも翁はそのような栄達、名聞を求め....
細木香以」より 著者:森鴎外
も岳父もただ手を束ねて傍看する外無かった。 王侯貴人が往々文芸の士を羅致して、声威を張り儀容を飾る具となすように、藤次郎は俳諧師、狂歌師、狂言作者、書家、彫工....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
随ってこれを統率する川島の威権は我が警視総監以上であって、粛親王を背後の力として声威隆々中外を圧する勢いであった。 提調というは監督の下に総教習と聯び立つ学堂....
私本太平記」より 著者:吉川英治
っても、恵源禅門とか前ノ副将軍といってみても、直義の名はとうてい尊氏を凌ぐほどな声威にはなりえなかった。 これを彼がさとった時は、宇都宮、小山、高麗などの思わ....