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「声曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

声曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
初蛙」より 著者:薄田泣菫
天王寺の本坊で猫供養というものが行われました。三味線稼業の人達から出来ている日本声曲会の主催で、三味線が渡来してこの方、四百年の間にこの楽器のために皮を貢献した....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
曲《コンセルト》、大公爵令嬢アデライドの結婚のおりに書いた、パラスの婚礼という交声曲《カンタータ》――多くの費用をかけ豪華版として刊行され、彼の愚鈍さを長く後世....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
て、面白くもない甘っぽい宗教があり、偽善的な陳腐《ちんぷ》な様式があった。その交声曲《カンタータ》のうちには、恋と信仰との憔悴《しょうすい》の曲調があった。――....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
―ヨハン・セバスチアン・バッハの、「懐かしき神よ、われは何時死ぬべきか」という交声曲《カンタータ》の第一合唱句が……。心地よきかな、ゆるやかな波動、遠いおぼろな....
簡潔の美」より 著者:上村松園
能楽の幽微で高雅な動作、その装束から来る色彩の動き、重なり、線の曲折、声曲から発する豪壮沈痛な諧律、こんなものが一緒になって、観る人の心を打つのです。....
蒼白い月」より 著者:徳田秋声
しかもたない料理をしばしば食べた。豪華な昔しの面影を止めた古いこの土地の伝統的な声曲をも聞いた。ちょっと見には美しい女たちの服装などにも目をつけた。 この海岸....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
大風のやうに聞えければ、平家の兵ども、あはや源氏の大勢の向ひたるは――”と名手の声曲で聞かせられると、真に迫ること一倍である。おかしくもなく、語り継がれて来た所....