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売れ高
「売れ高〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
売れ高の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三四郎」より 著者:夏目漱石
にいて、なるほどと感心した。与次郎が「偉大なる暗闇」を書くはずである。文芸時評の
売れ高の少ないのは当人の自白したとおりであるのに、麗々《れいれい》しく彼のいわゆ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
かに笑い興じて、しばらく雑談に花が咲いた。新聞の小説の噂、文壇のゴシップ、円本の
売れ高、等々。 「そのうち一度二日会のピクニックおやりになりません?」 「ああ、....
「文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
近松」洋文ではヴォルテールの「シヤル・十二世」を激賞して居た。 先生の文章は其
売れ高より言えば決して偉大なる者ではなかった。先生の多くの著訳書中、其所謂「生前....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
焼手をふやしたおなじ店だと思っている。老奥方《おばあさん》のお辞儀は段々ふえて、
売れ高はグングン減ってゆくが、そんな事に頓着《とんじゃく》のない老媼《おばあさん....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
腐心するうち、次第に得意の信用を失い、ようやく平和となって利益の見られる時分には
売れ高著しく減じて、とうとう破産したものも少なくない。 私は店員諸子に言ってお....
「四谷、赤坂」より 著者:宮島資夫
を吸収するに違いない。中村屋の店頭にはいつも暮の売出しのように人がたかっている。
売れ高、東京随一の実利的名声は、遂に黒光女史の名声までを圧してしまった。それにし....