売上金[語句情報] »
売上金
「売上金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
売上金の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る嬰児殺しの動機」より 著者:佐左木俊郎
菜を買い集めて、毎朝それを神田の青物市場へ曳いていくことにした。そして、その日の
売上金を翌日の野菜購入費と生活費とに充て、そしてまた、その翌日の
売上金のうちから....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
を祝いとうなったのじゃ。お嫌いでなければつきあっていただきたい。きょうのべに絵の
売上金のなかから小豆少量、奮発《ふんぱつ》めされ! 奮発めされ! わっはっはっは....
「便乗型の暴力」より 著者:坂口安吾
が多いというところに便乗して、八百長くさいと独断するや、モッブ化して騒擾を起し、
売上金を強奪するに至っては、これは逆に素人衆の賭場荒しである。競輪騒動が常に賭場....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
尋常に営業していくことが出来るのである。もっとも喫茶店などは少しく事情を異にし、
売上金高が小額でしかも相当華麗な室を設備せねばならぬのであるから、その装飾費を含....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
配当の新法を始めました。その方法は、従来の日俸の三割くらいを減じ、その代りに店の
売上金の百分の三を一同に配当する事に致しました。その結果は予想以上によろしく、閑....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
けるのだ。 例えば、背に腹はかえられず、困窮のあまり、つい台帳をごまかしたり、
売上金を費消(――といっても、その中から固定給や家賃を無断借用しているだけのこと....
「こんにゃく売り」より 著者:徳永直
ウン、百くらい持っていって売ってこい」 頭をなでてくれたり、私が計算してわたす
売上金のうちから、大きな五厘銅貨を一枚にぎらしてくれることもあった。 五厘銅貨....
「審判」より 著者:カフカフランツ
な訴訟はなんて手間取ることだろう、ことに近頃はねえ! もちろん、最後には倉庫から
売上金をもらうだろうが、第一に、売却の場合言い値の金高できまるものじゃなく、賄賂....
「志士と経済」より 著者:服部之総
|菊池教中《きくちのりなか》、大橋訥庵兄弟がおり、翌文久三年には渋沢栄一が藍玉の
売上金で武器を蒐め、一味とともに桃井儀八の沼田城|乗取《のっとり》策に応ぜんとす....