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「売付ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

売付けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
に分らねえから不親切だというのだ、素人には分らねえから宜いと云って拙いのを隠して売付けるのは素人の目を盗むのだから盗人も同様だ、手前盗人をしても銭が欲しいのか、....
狼疾記」より 著者:中島敦
上げ、天下の愚夫愚婦から、相当な金額を絞り取り、下らぬ本を作ってはそれをまた高く売付けるという・話にも何にもならない・仕掛にかかったに違いないのである。しかもM....
けむりを吐かぬ煙突」より 著者:夢野久作
、上流家庭の内幕を素破抜いて、その新聞の全部を高価く売り付けるのであった。むろん売付ける新聞紙は別に刷らしていたから、警察に睨まれるようなヘマは一度もしなかった....
百喩経」より 著者:岡本かの子
売りつけてやれ。売りつけねえと承知しねえぞ」 その翌朝いやいや亭主に連れられて売付ける石膏を極めに物置へ行ったかみさんは、勇ましい希臘の武将の石膏像の一つが壊....
食道楽」より 著者:村井弦斎
う参りません。あの家へは何を持って行っても済むと思うと高い直段を取って悪い品物を売付ける事が毎度あります。醤油は一家族の人が毎日口へ入れるものですからよくその直....
食道楽」より 著者:村井弦斎
《さかん》になったため西洋鍋や西洋道具が払底《ふってい》となって随分悪い品を高く売付けるそうです。西洋鍋も料理によって一々|用《もちゆ》る処が違うもので薄いよう....
教育家の教育」より 著者:新渡戸稲造
、あるいは少しばかり覚えたことに勿体《もったい》を付けてこれを他の一層未熟な人に売付けるのが教育屋であるということを度々聞きました。然るに教育家というものはそう....