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売切れる
「売切れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
売切れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「トコヨゴヨミ」より 著者:田山花袋
げれば、かれはいつも家の方へ引返して来ることにきめていた。しかしそれが十里行って
売切れるか、二十里行って売り切れるかわからなかった。一度は三十里近くも行って、そ....
「廿九日の牡丹餅」より 著者:岡本綺堂
ったら、きのうのうちに三町ほど先の牡丹餅屋にあつらえて置けばよかったが、まさかに
売切れることもあるまいと多寡をくくっていたのが今更に悔まれた。遊芸の師匠であるか....
「魔都」より 著者:久生十蘭
外に方法はない。一時間毎にサイド・カーで運ばれる山のような夕陽新聞はまたたく間に
売切れるという盛況。このために存在さえ知られなかった夕陽新聞は一躍跳ね上って今や....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
うに聞いている。 明治時代になってもやはりその通りで、一回の興行に三日か四日も
売切れると、世間では眼を丸くし、新聞でも麗々しく書き立てたものである。今から考え....
「このたび大阪」より 著者:古川緑波
、グニャッグニャッと動く。 ところが、大阪のすし屋は、何《ど》うも生海老が早く
売切れる。われわれ、夜の仕事が終って行くと、もう売切れです、と断わられる。 そ....