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売地
「売地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
売地の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
知れた。江州の返事が来ない内、千歳村の石山氏は無闇と乗地になって、幸い三つばかり
売地があると知らしてよこした。あまり進みもしなかったが、兎に角往って見た。
一....
「是は現実的な感想」より 著者:宮本百合子
宅地に売られ、広い地所をもった植木屋は新しい切り割り道を所有地に貫通させ、奥に、
売地と札を立てた四角い地面を幾区画か示している。私なら、ああいう場処に住むのはい....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
べ度いものや好い着物についてもいつか考え込んで居る。だが、直ぐ気が変って眼の前の
売地の札の前に立ちどまって自分の僅かな貯金と較べて価格を考えても見たりする。 ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かしら。それともまだ満員でしょうか。
貸家のなさ。きょうの朝日の裏の広告など、
売地、売家が一杯で貸家三四軒です。
○今そろそろ五時になろうとするところ。豆腐....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
房ばかりなので、落胆《らくたん》したようにそのまま歩調《あゆみ》を早める。そして
売地や貸家の札《ふだ》を見て過《すぎ》る度々《たびたび》、何《なん》ともつかずそ....