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「売渡す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

売渡すの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
って、とど僕が狩野法眼《かのうほうげん》元信の幅を六百円ただし月賦十円払込の事で売渡す」 「タイムスの百科全書見たようですね」 「タイムスはたしかだが、僕のはす....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
「上海です」 「何、上海?」 「はい」 「うん、そうか。然し、お前が直接|上海へ売渡す事はあるまい。誰かの手を経たのだろうが、それはどこの何者か」 「それは忘れ....
焦点を合せる」より 著者:夢野久作
ナ小面倒な気兼ねは一切御無用だよ。国際的なルンペン船だからね。金儲けなら支那軍に売渡す鉄砲でも積込むんだ。怖いのは南支那海の三角波だけだよ。ハハハハ……。ナニ?....
二重心臓」より 著者:夢野久作
るトキワ興行社長の段原万平氏に面会し、呉服橋劇場をタッタ五万円で来る九月十日限り売渡す約束をしてしまった。 それから呉羽は又一直線に自宅に引返して桜間弁護士を....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の手で船で大阪まで積んで行き、この留守居の手で、大阪相場を聞合わせ、出入の商人に売渡す。これが藩の財政上のおもなる事件になっていた。 こういう事の外に大阪の留....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
ところでこれらの出資をなしおえれば、私は注文を受けた家具・什器を製作し、これを売渡す。六、〇〇〇フラン現金で売渡したとすれば、六〇〇〇フランを現金勘定の借方に....