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売込み
「売込み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
売込みの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
」 ドレゴは、話のわからない船主の間を辛抱強く訪ねて廻って、くりかえし砕氷船の
売込みに奔走《ほんそう》した。その結果、夕刻までにやっと一隻だけ、仮約束が成立し....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
水原さんで、維新後に河内屋は商売換えをしてしまいましたが、水原さんは横浜へ行って
売込み商をはじめて、それがとんとん拍子にあたって、すっかり盛大になったんですが、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
よくの喜びが出来たに相違ないと思いました。 「どうした、気でも狂ったか、シルクの
売込みでも、ものになったか」 「どう致して、そんなんじゃあござんせん、かねて鐚《....
「月の夜がたり」より 著者:岡本綺堂
の僕のあたまも急にこぐらかって来た。 その翌年が日清戦争だ。梶井の父は軍需品の
売込みか何かに関係して、よほど儲けたという噂であったが、戦争後の事業勃興熱に浮か....
「魔都」より 著者:久生十蘭
の一人、有名な珊瑚王の伜山木元吉が売却方を皇帝に依頼され、印東を仲介にして犬居に
売込み、黙っていても五十万円とはね上るコムミッションを頂戴して、二進《にっち》も....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
た。 「それほど、バカではないつもりよ」 「愛一郎のとなりにいた女性は、新兵器の
売込みをしたり、日本のウラニウム鉱山の調査をしたりしている、パーマーというドイツ....
「瘤」より 著者:犬田卯
よ次年度の予算案が討議されるという月の村会日の二三日前、ぶらりと沢屋米穀商が肥料
売込みの風をしてやって来て、つぎのように誘いをかけたことも真意が解けずにしまった....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
要に随って供給してもよいと、何時の時代にもある、戦闘国に対して、第三国が行う武器
売込みの手を早速用いたりした。 そうして秀吉時代に一時杜絶した呂宋との通商も家....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
る小説を筆記して原稿を製作すると、それを駒田という五十年輩の男が新聞社や雑誌社へ
売込みに行く。駒田は多年|或《ある》新聞社の会計部に雇われていたので、原稿料の相....
「千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
の蔓延《まんえん》である。真面目に戦時下の工業に精励していた会社へ色々な新発明の
売込みが来る。それがどれも国難を救うような「大発明」ばかりである。社長や重役は勿....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
べてを投出したつもりで、広い大阪の市中を走り回り、煙突のあるところをみれば石炭の
売込みに飛び込んだ。ふろ屋、精米所、ガラス屋から、日立造船の前身である大阪鉄工所....