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「壺坂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

壺坂の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縮図」より 著者:徳田秋声
ら流れて来た、五十年輩の三味線弾きを一週に何度か日を決めて家へ迎え「揚屋」だの「壺坂」だの「千代萩」に「日吉丸」など数段をあげており、銀子も「白木屋」から始めた....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ら眼の前に踊った。お俊のさわりはます/\好い。呂昇が堀川のお俊や、酒屋のお園や、壺坂のお里を語るは、自己を其人に托するのだ。同じ様な上方女、同じ様な気質の女、芸....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
井寺、三番が同じく粉川寺、四番が和泉の槙の尾寺、五番が河内の藤井寺、六番が大和の壺坂、七番が岡寺、八番が長谷寺、九番が奈良の南円堂、十番が山城宇治の三室、十一番....
現代の主題」より 著者:宮本百合子
いくつかの暗号のようなものであった。義太夫ずきの爺さんが、すりへったレコードの「壺坂」をきいて自分のうちにあるうたを甦らし、ひとにはききとれにくい「壺坂」を、た....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
が夢か、夢ちょう里に住みながら、住めば住むなる世の中に、よしあしびきの大和路や、壺坂の片ほとり土佐町に、沢市という座頭あり。…… 妻のお里はすこやかに、夫の手助....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
めぐりを思い立ったのであるから、奈良に数日滞在ののち芳野に向い、道を八木市場から壺坂にとった。夕陽の時分芳野に着いて見ると、まだ花は盛りで腋《わき》の坊に一泊し....
古典竜頭蛇尾」より 著者:太宰治
ねさすむらさき野。島は、浮島、八十島。浜は、長浜。浦は、生の浦、和歌の浦。寺は、壺坂、笠置、法輪。森は、忍の森、仮寝の森、立聞の森。関は、なこそ、白川。古典では....
学生と生活」より 著者:倉田百三
rte e'troite.〕(山内訳) 万葉集、竹取物語、近松心中物、朝顔日記、壺坂霊験記。 樋口一葉 にごりえ、たけくらべ 有島武郎 宣言 島崎藤村 春、藤村....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
うつかみ、相合傘で走るアベック競走、男を沢市に見立てて目隠しをさせ手を引いて走る壺坂競走、大きな紅白の張子の達磨を冠ってリレーになるだるま競走、路上の大根や人参....
菜の花物語」より 著者:児玉花外
菜の花の頃であった。 浄瑠璃に哀情のたっぷりある盲人|沢一お里の、夢か浮世かの壺坂寺に詣でて、私はただひとり草鞋の紐のゆるんだのを気にしながら、四月の黄な菜の....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
嵐吉松郎、実川実太郎など十余人に東京の少年俳優が幾人か加わって、「相馬良門」や「壺坂」などを上演し、楽之助の沢市なぞは好評であったが、これも長くは続かなかった。....