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壺酒
「壺酒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
壺酒の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三国志」より 著者:吉川英治
坐った。 側には、一幹の巨松が、大江の風をうけて、颯々と天声の詩を奏でていた。
壺酒はたちまち空になって、また一壺、また一壺と童子に運ばせた。 「学人に問うが…....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
彼の一種魅力めいたものに引かれてさえおいでになる。君臣というかきさえなければ一|
壺酒を中において膝ぐみで議論してみたい男ですらあるくらいな思召しなのだ。かつは彼....
「失うた帳面を記憶力で書き復した人」より 著者:南方熊楠
、かつわれ何に従ってその数を知らんや、と。民拝しかつ泣く。葛また笑うていわく、汝
壺酒をもって来たれ、まさによくこれを知るべし、と。民喜んで亟《すみ》やかに帰り、....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
った。 その夜、秀吉は、小宴を催して、 「この陣中にも、何もなくなって来たが、
壺酒乏しければ風趣を酌むじゃ。久しぶり水入らずで――」 と、主従三名、鼎座にな....