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変える
「変える〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
変えるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
うせそうなれば、ただじゃすまないからね。おじいさんでさえ、それじゃ時々、目の色を
変えるんだから、お前さんならなおさらだろうじゃないか。」
「わかっているわな。」....
「母」より 著者:芥川竜之介
擡《もた》げた。
「この部屋ね、――この部屋は変えちゃいけなくって?」
「部屋を
変える? だってここへはやっと昨夜《ゆうべ》、引っ越して来たばかりじゃないか?」....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
。侍《さむらい》、連歌師《れんがし》、町人、虚無僧《こむそう》、――何にでも姿を
変えると云う、洛中《らくちゅう》に名高い盗人《ぬすびと》なのです。わたしは後《あ....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
の教えに帰依しています。しかし我々の力と云うのは、破壊する力ではありません。造り
変える力なのです。」
老人は薔薇の花を投げた。花は手を離れたと思うと、たちまち....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
れるのだから、駄目です。無論、仲間同志のほめ合にしても、やっぱり評価表の事実を、
変える訳には行きません。まあ精々、骨を折って、実際価値があるようなものを書くので....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
変えないとすれば、完全なるユウトピアの生まれる筈《はず》はない。人間性そのものを
変えるとすれば、完全なるユウトピアと思ったものも忽《たちま》ち不完全に感ぜられて....
「或る女」より 著者:有島武郎
一四
なんといっても船旅は単調だった。たとい日々夜々に一瞬もやむ事なく姿を
変える海の波と空の雲とはあっても、詩人でもないなべての船客は、それらに対して途方....
「或る女」より 著者:有島武郎
捨てたく思うのだった。その小庭を見ると葉子の心の中にはそれを自分の思うように造り
変える計画がうずうずするほどわき上がって来た。
それから葉子は家の中をすみから....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
おおわれている。そして雲が空を動くたびごとに、山は居住まいを直したかのように姿を
変える。君は久しぶりで近々とその山をながめるともう有頂天になった。そして余の事は....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
容の変化するのは少しも不思議ではない。又困ることでもない。ただ変えようと思っても
変えることの出来ないのは、道徳を生み出そうとする動向だ。そしてその内容が変化する....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
星にもまた生住者がいると考えた。物体は消滅することはない、ただその形態をいろいろ
変えるだけであるとした。同様な考えはまたかの巨人的天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ....
「野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
とうに、水はおまえのきゃしゃな手よりもやわらかだ。けれどもあのとおり石のかたちを
変える。でもそれをするには、おまえさんの指がかんじるような痛みをかんじるわけでは....
「初雪」より 著者:秋田滋
か、彼には全くそういう人間の気が知れなかった。春夏秋冬、この四つの季節は、土地を
変えることによって、それぞれ新らしい変った悦びを人間に齎すものだと云うことが、彼....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に浮んだ考をも書き始めることにした。その中に次のようなのがある。 「磁気を電気に
変えること。」 「金属の透明なること。」 「太陽の光を金箔に通すこと。」 「二つ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
ているために貴いのだ。戸籍を、法律上のこの神を、崇めよ、跪け! 国家は、戸籍を
変える権能を持っているために、殺しても好いのだ、仮にいま二十万人のひとを殺させた....