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「変り者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

変り者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
かりだ。…… 僕は丸の内十三号館を辞して、そこに待たせてあった円タクに乗った。変り者の絹坊は座席を滑り落ちて、靴の載るところにあいかわらず石亀のように小さくな....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
午にも事務所へ帰ってこないことを皆様不思議に思っていらっしゃいましたが、父は大分変り者の方でございまして、気が変るとよく一人でブラリと園を出まして、広小路の方ま....
蠅男」より 著者:海野十三
玄関に迎えに出た。一伍一什を報告したあとで、 「――どうも怪しい女ですなア。あの変り者の鴨下ドクトルに娘があるというのも、ちと妙な話ですし、それに娘のところへ二....
少年探偵長」より 著者:海野十三
。宙にうかんだ彼の身体! ああ、机博士の生命は風前の灯同様である。死ぬか、この変り者の悪党博士? それとも悪運強く生の断崖にぶら下るか? ごったがえす山....
海底都市」より 著者:海野十三
うまくやってもらえるかもしれない。 だが、聞くところによると、カビ博士はかなり変り者らしい。きげんをそこねないで、うまくやってくれるといいが、もしそうでないと....
金属人間」より 著者:海野十三
なるほど。しかしそれは変っている人だなあ」 「それは検事さん。針目博士といえば、変り者として、この近所ではひびいているのです」 長戸検事はあとのことばを、田口....
地獄の使者」より 著者:海野十三
歩前進すると思うんですがね」 「今まで気がつかなかったが、あのお手伝いはなかなか変り者だね」と長谷戸検事が本格的に口を開いた。 「帆村君のいう彼女の頑張ぶりを解....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
村荘六という奴は、わしと同郷でな、ちょっと或る縁故でつながっている者だが、すこし変り者だ。その帆村から、若い女探偵の助力を得たいことがあるから、誰か融通してくれ....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
1 大上海の地下を二百メートル下った地底に、宇宙線をさけて生活している例の変り者の大科学者|金博士のことは、かねて読者もお聞き及びであろう。 かの博士が....
火星兵団」より 著者:海野十三
がさっきいった時も、包紙から、パンが顔を半分出していました」 博士は、よほどの変り者である。 「でも一日のうちには、誰か博士邸をたずねて来る者がありそうなもの....
怪塔王」より 著者:海野十三
士かなんかで、なかなか新しい探偵術をもって、科学応用の悪人を征伐してあるくという変り者だ。だから彼がわが軍艦淡路の事件で、この土地にやって来たからには、きっと相....
○○獣」より 著者:海野十三
をひねっていたが、急に思いついたという風に手をうって「そうだ。これは一つQ大学の変り者博士といわれている蟹寺先生に鑑定をねがってみてはどうでしょう」 「おお、蟹....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
大尉の言葉を思いだしたというわけです」 「ふふん、――」 「あいつも、私に劣らず変り者でございますね。川上が失踪するその前夜、やはり一升壜をさげて私のところへや....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
俺は妻もなく、又子もなく永久に独身の老いたる竜神じゃ……。竜神の中には斯う言った変り者も時としてないではない。現にそなたの指導役の老人なども矢張り俺のお仲間じゃ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
。性来|頗る器用人で、影画の紙人形を切るのを売物として、鋏一挺で日本中を廻国した変り者だった。挙句が江戸の馬喰町に落付いて旅籠屋の「ゲダイ」となった。この「ゲダ....