変圧器[語句情報] » 変圧器

「変圧器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

変圧器の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
振動魔」より 著者:海野十三
て、太い電線をひっぱったり、いかめしい碍子を※じこんだりしたすえに、真黒で四角の変圧器まで取付けていった。それがすむと、厚ぼったいフェルトや石綿や、コルクの板が....
白蛇の死」より 著者:海野十三
るのは、厚い煉瓦塀をくりぬいた変電所の窓で、内部には瓦斯タンクの群像のような油入変圧器が、ウウウーンと単調な音を立てていた。真白な大理石の配電盤がパイロット・ラ....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
いましたが、配電盤の開閉器を全部きってしまうと、機械という機械の間を匍いまわり、変圧器の下に手をさし入れて掌を油だらけにしたり、丹念にボールトをはずして電動機を....
赤外線男」より 著者:海野十三
赤外線男のために、もろくも猿轡をはめられ両手を後に縛られて、室内にあった背の高い変圧器のてっぺんに抛りあげられて、パジャマ一枚で震えていた。これを発見したのは係....
地球盗難」より 著者:海野十三
に使うのか大小さまざまの風変りな器械が所も狭いばかりにズラリと並んでいた。大きな変圧器らしいものもあれば、こんなところには勿体ないような望遠鏡も据えつけられてい....
超人間X号」より 著者:海野十三
えるが、ほんとに三千万ボルトの高圧電気を作ることはむずかしかった。どんな発電機も変圧器も真空管も、この高圧電気を出す力はなかった。そこで最後のたのみは、雷を利用....
天馬」より 著者:金史良
。朝鮮家の屋根屋根を越えて南の麓の方を眺めた時、本町五丁目と思われる辺りに、黒い変圧器を幾つものせた異様な電信柱がふと目に附いたのだ。それはいつだったか、泌尿病....
火星探険」より 著者:海野十三
は魚の腸《はらわた》の如くに見え、紫色に光る放電管、白熱する水銀灯、呻《うな》る変圧器などが目をうばい耳をそばだてさせる。七八人の人々が配電盤の前に集って計器の....
大使館の始末機関」より 著者:海野十三
」 「おお、それはいい」 王老師に案内されて、醤はテレビジョン室に入った。高圧変圧器がうーんと呻り、室内が真暗になると、ブラウン管の丸いお尻が蛍のように光りだ....
工場労働者の生活について」より 著者:宮本百合子
二八円九四銭 第十二工場 製カン、鋳物、ガス溶接屋 二〇九名 第八工場変圧器製造 六五〇名 第七工場 直流、交流発電キ 電キ機....
過渡人」より 著者:豊島与志雄
に取掛った。 その日矢島さんは、社内を一通り見て廻った。竈の工合から、発動機、変圧器、配電盤、何時も見馴れた厳かな機械は一糸乱れざる常住の運動を続けていた。矢....
話の種」より 著者:寺田寅彦
の殺菌消毒をする法が近年欧洲諸国で行われている。オゾンを作るには交番電流を特別な変圧器に通じ、この器内に生じた瓦斯を給水管中に吸い込ませるようにしてある。この法....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
帰ってきた。 「もう滅茶苦茶です」「管球類は全部破損」「電纜《でんらん》は断線、変圧器は通路を塞がれて引き出せません」「標本は吹き飛んで手がつけられません」報告....
寺田先生の追憶」より 著者:中谷宇吉郎
的大がかりなのであったが、それでも水素のボムベと目盛りした硝子のU字管と、小さい変圧器位の設備で、どんどん曲線は採れて行った。そうしてこの仕事をしていなかったら....
科学映画の一考察」より 著者:中谷宇吉郎
ても、結局分らないものは分らないのである。例えば『レントゲンと生命』などで、あの変圧器、整流器、陰極線などの線画の説明は、作った人はあれで誰《だれ》にもよく分る....