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変怪
「変怪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
変怪の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
りますので、さほどにも思いませんでしたが、初めて人間の臨終に出会た時は、何とまァ
変怪なものかしらんと驚いて了いました。 最う一つおかしいのは肉体と幽体との間に....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
ちに、吃驚するように、思い出したのは、私が東京へ出ました当時「魔道伝書」と云う、
変怪至極な本の挿画にあった老婆の容体で、それに何となくそのままなんです。 ――....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
刑事巡査を神のごとく敬《うやま》い、また今日は探偵をスリ泥棒に比し、まるで矛盾の
変怪《へんげ》だが、僕などは終始一貫|父母未生《ふもみしょう》以前《いぜん》から....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
手をかける者がない。 「スーッと一筋、怪しの煙が立ち昇ったかと見るまに、空中に、
変怪《へんげ》の形をとって、うらめしや伊賀ざむらい……ナンテことになるんじゃない....
「女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
は喰屍鬼《ゴウル》か吸血鳥か、とにかく、人間の眼を触れずに自在に往来する、他界の
変怪《へんげ》であろうと。この中世紀めいた物語説は、いまでこそだれでも一笑に付す....