変改[語句情報] »
変改
「変改〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
変改の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬の蠅」より 著者:梶井基次郎
想い浮かべるごとに私の「疲労」は絶望に満ちた街々を描き出す。それはいつになっても
変改《へんかい》されない。そしてはじめ心に決めていた都会へ帰る日取りは夙《と》う....
「入れ札」より 著者:菊池寛
を連れてくぜ。九郎助は一枚入っているから連れて行きていが、最初《はな》いった言を
変改することはできねえから、勘弁しな。さあ、先刻からえろう、手間を取った。じゃ、....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
られい! 殿の仰せらるるには、明日は犬追物のお催しがあるべきはずのところ、急に御
変改があって、明日も、今日同様、槍術の大仕合いを催せらるる、時刻と番組とはすべて....
「如是我聞」より 著者:太宰治
この日本という国号も、変えるべきだと思っているし、また、日の丸の旗も私は、すぐに
変改すべきだと思っている。)この人たちは、ダメだと思う。 芸術を享楽する能力が....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
開港論派と王権論派とは互いに手を握りて笑談す。これ旧時とまったく面目を異にせる大
変改なりき。これよりその後、有識者の思想は開港貿易もって広く万国と交際し、王政復....
「骨董」より 著者:幸田露伴
方ではテッキリそれだと思ったから、贋物だったなぞというのは口実だと考えて、約束|
変改をしたいのが本心だと見た。そこで、「どういたしまして。あの様な贋物があるもの....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
いわ、老耄、何にして食おうがおれの勝手、殊更内金二十両まで取って使って仕舞った、
変改はとても出来ぬ大きに御世話、御茶でもあがれとあくまで罵り小兎攫む鷲の眼ざし恐....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
と限界のあるものである事が判明した。そしてその限界を越えざる程度において、組織を
変改し、近代の心をその上に盛り、近代の心と個性によってその古き古き胃袋を使いこな....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
、南蛮諸国まで相手に致しての商人でござる。御武家には人質を取るとか申して、約束|
変改を防ぐ道があると承わり居りまするが、其様なことを致すようでは、商人の道は一日....
「辞典」より 著者:戸坂潤
るということは、単に之にそのまま内容を※入することではなくて、この形式そのものを
変改する必要を意味している。――だがそれにも拘らず、カントの先験論理学は矢張一種....
「水の女」より 著者:折口信夫
出している。だが、何よりも先に、神賀詞の内容や、発想の上に含まれている、幾時代の
変改を経てきた、多様な姿を見ることを忘れていた。 早くとも、平安に入って数十年....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
て、貴公たしかに見たのか。」 「公方家の前で一旦見たと申立てたものを、誰の前でも
変改が出来るものか。」と、福井は言った。 「一旦はそう申立てても、あとで何かの疑....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
かずにいたのである。 ここらで鴎外に対する在来の見方は綺麗に方をつけて、これを
変改するより外はない。それには唯一の方法しか剰されていない。即ち思い切って、鴎外....
「入れ札」より 著者:菊池寛
とを連れて行こう。九郎助は、一枚入っているから連れて行きたいが、最初云った言葉を
変改することは出来ねえから、勘弁しな。さあ、先刻からえろう手間を取った。じゃ、み....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
アイルランド遠征軍を率いて、イングランドを侵そうとエセックスがいいだした時日が、
変改されてあるのである。冊子は、その時日は、チロオヌ攻撃の後であって、それ以前で....