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「変相図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

変相図の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
めでたき風景」より 著者:小出楢重
次と、張られた網の上へ落下してくる有様は凄く憐れなものだった。私は往生要集の地獄変相図を思い出した。 最後の一日を高松で暮した。栗林公園も桜の真盛りだった。三....
二科狂想行進曲」より 著者:寺田寅彦
ね。トラヽイラヽララー、絵具の払いはいつでもよい。 五 地獄変相図の世界国ノアの洪水、ソファの下から這出した蜘蛛蟹のお化け。熱つや苦しや、通....
山中常盤双紙」より 著者:寺田寅彦
われることである。十字架の基督や矢を受けた聖セバスチアンもそうであるし、また地獄変相図やそれに似た耶蘇教の地獄図、聖アントニオの誘惑の絵の中にも同じようなものが....
剣侠」より 著者:国枝史郎
従いて来た。 蒼澄んで見える月光の中に、そういう人達が歩いて行く姿は、全く地獄変相図であった。 と、一本の木の下に来た。 一人の若者がブラ下っていた。 4....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
ど態様を変えて来ることになるからだ。而も、此図に見られる一つの異点は、阿弥陀浄土変相図に近づいて居ることである。こうなって来ると、私などにも「山越し」像の画因は....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
ったのである。俺は貧乏人だから絹が買えないといって、寒冷紗の裏へ黄土を塗って地獄変相図を極彩色で描いた。尤も極彩色といっても泥画の小汚い極彩色で、ことさらに寒冷....