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夏目
「夏目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夏目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
、菊池、成瀬、自分の五人の手で、発刊された。そうして、その初号に載った「鼻」を、
夏目先生に、手紙で褒めて頂いた。これが、自分の小説を友人以外の人に批評された、そ....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
夏目先生は書の幅《ふく》を見ると、独り語《ごと》のように「旭窓《きょくそう》だね....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
が、論理的な部分は、客観的にも、正否がきめられうるから。(以上新思潮第九号)
○
夏目先生の逝去《せいきょ》ほど惜しいものはない。先生は過去において、十二分に仕事....
「年末の一日」より 著者:芥川竜之介
でも好いんです。」
「お墓はきょうは駄目でしょうか?」
K君のお墓と言ったのは
夏目先生のお墓だった。僕はもう半年ほど前に先生の愛読者のK君にお墓を教える約束を....
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
な楽器を持った坊さんが、一列にずっと並んでいる。奥の方には、柩があるのであろう。
夏目金之助之柩《なつめきんのすけのひつぎ》と書いた幡《はた》が、下のほうだけ見え....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ている」「高等遊民」「露悪家」「月並み」等の言葉の文壇に行われるようになったのは
夏目先生から始まっている。こう言う作家|所生《しょせい》の言葉は
夏目先生以後にも....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
すませたあとで、休暇中読む本を買いつけの本屋から、何冊だか取りよせたことがある。
夏目先生の虞美人草《ぐびじんそう》なども、その時その中に交っていたかと思う。が、....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
しかし僕は社会主義論よりも彼の獄中生活などに興味を持たずにはいられなかった。 「
夏目さんの『行人』の中に和歌の浦へ行った男と女とがとうとう飯を食う気にならずに膳....
「温情の裕かな夏目さん」より 著者:内田魯庵
夏目さんとは最近は会う機会がなかった。その作も殆んど読まない。人の評判によると夏....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
で、出掛けたんでございますよ」そう云いながら顔を出したのは、ここの店をやっている
夏目浩の妹にあたる真弓という若い女だった。記憶のよい読者は、彼女が神田のキャバレ....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
さん、別に大して不思議にも思われないようでしたが、恰度そばに居合わせた私の同僚で
夏目ってのが、どんな女だって、容姿から名前まで聞くんです。で、こうこう云う女だっ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
するといつか道を間違え、青山斎場の前へ出てしまった。それはかれこれ十年前にあった
夏目先生の告別式以来、一度も僕は門の前さえ通ったことのない建物だった。十年|前の....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
滝田君はいつも肥っていた。のみならずいつも赤い顔をしていた。
夏目先生の滝田君を金太郎と呼ばれたのも当らぬことはない。しかしあの目の細い所など....
「夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
私がまだ赤門を出て間もなく、久米正雄君と一ノ宮へ行った時でした。
夏目先生が手紙で「毎木曜日にワルモノグイが来て、何んでも字を書かせて取って行く」....
「森先生」より 著者:芥川竜之介
覚えず。英雄崇拝の念に充ち満ちたる我等には、快活なる先生とのみ思われたり。 又
夏目先生の御葬式の時、青山斎場の門前の天幕に、受附を勤めし事ありしが、霜降の外套....