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「夏着〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夏着の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
で風船をもらった時代があったが、今はもうみんなおとなになってしまって今日は新しい夏着夏帽夏化粧である。蓄音機のダイナミックコーンからはジャズや流行小唄が飛び出し....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
い、眼のしょぼ/\した、何処やらのっぺりした男である。安さんは馬鹿を作って居る。夏着冬着ありたけの襤褸の十二一重をだらりと纏うて、破れしゃっぽのこともあり、黒い....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
居ります。寿江子は十三日の母の命日が終るまでは東京に居りますが、あのこも緊縮で、夏着るものを林町のミシンで縫っているので、こっちにばかりもいられません。でも、私....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
出用の単衣(これは新しいもので御存じありません、大島の紺がすり)、先へよって、真夏着る麻など、開成山におきます。咲に、いつもお送りしている約十倍、保管たのんでお....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
明石縮」がありますが、仕事はかえって京都の西陣や越後の十日町の方に奪われました。夏着に涼しさを添える織物であります。町の名物として丁稚羊羹は、誰も土産物の風呂敷....