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夏野
「夏野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夏野の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薤露行」より 著者:夏目漱石
たる時、前足を躍らしてあやしくも嘶《いなな》ける事なり。嘶く声の果《はて》知らぬ
夏野に、末広に消えて、馬の足掻《あがき》の常の如く、わが手綱《たづな》の思うまま....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
くこひわたるかな 年月のたえて久しき恋路にはわすれ草のみしげりあふめり この頃は
夏野の草のうらぶれて風の音だにきかずもあるかな たまさかの言の葉草もつまなくにた....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
から足をそろえて、息杖振って駈け出しました。
吉田を出ると、ムッと草の香のする
夏野原……中の二人は、心得のある据わり方をして、駕籠の天井からたらした息綱につか....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
討《おてうち》の夫婦なりしを更衣《ころもがへ》 打ちはたす梵論《ぼろ》つれだちて
夏野かな 前者は過去のある人事を叙し、後者は未来のある人事を叙す。一句の主眼....