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夏隣
「夏隣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夏隣の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
う、笠もあろう」 ここを下れば、もう播州の龍野から斑鳩へもほど近い。 だが、
夏隣りのみじかくない日も、もう暮れかけていた。三日月茶屋で一息入れていたお杉隠居....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
での掛樋の水音が寒々しい。そこから一だん踏むと茶堂めいた小部屋があった。灯一ツ、
夏隣りの湿気の多い夜気の中にゆらめいていて、もひとり誰か、先にいて、坐っていた。....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
こんだあ旦那の番ですぜ。どうです、おゆるしが出そうですか」 もう遅桜も褪せて、
夏隣り。 釣舟も、猪牙舟も、屋形舟も、これから川へぞめき出る季節である。 舟....