夕日影[語句情報] »
夕日影
「夕日影〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夕日影の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源おじ」より 著者:国木田独歩
や人の噂《うわさ》にのぼるようになりつ。 雪の夜より七日《なのか》余り経ちぬ。
夕日影あざやかに照り四国地遠く波の上に浮かびて見ゆ。鶴見崎のあたり真帆片帆《まほ....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
。あれら討手のものの目に、蓑笠着ても天人の二人揃った姿を見せて、日の出、月の出、
夕日影にも、おがませようと思ったのに、私の方が盲目になっては、ただお生命さえ助け....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
す。較ぶればここのは大樹だ。椅子の丈は陸の山よりも高い。そうしている貴女の姿は、
夕日影の峰に、雪の消残ったようであろう。少しく離れた私の兜の竜頭は、城の天守の棟....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
のまま、絹地の画を、やけに紐からげにして、薄汚れたる背広の背に負い、初冬、枯野の
夕日影にて、あかあかと且つ寂しき顔。酔える足どりにて登場)……落第々々、大落第。....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
小泉の掘割から堅科川という利根の水上へ、ドッ/\と岩へあたって落します水に移るは
夕日影、さしひらめく刀の光り、右内は心がせきますから、サア/\/\と責めつけられ....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
、静かに花形をゆり乱す所まで夕影中の渡し舟という十二字にあふれ匂っている。夕影を
夕日影と解さず私は花の夕影、と目にうったえて解釈した。 満天の星をかづける桜かな....