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夕潮
「夕潮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夕潮の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
っとしたね。」――と云う友だちの話を聞いた時には、新蔵もやはり背中が寒くなって、
夕潮の色だの、橋杭の形だの、それからその下に漂っている女隠居の姿だの――そんな物....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
さす方に眼をやったが、広い干潟に潮のよせてくるような景色はみえなかった。きょうの
夕潮までにはまだ半刻あまりの間があることは誰も知っていた。かれは高い空を指さして....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
河様よりこっちよりの細川邸の清正公様《せいしょうこうさま》のそとのところだった。
夕潮が猪牙船《ちょき》の横っぱらをザブンザブンとゆすっていた。 「まず! 一杯《....
「平家蟹」より 著者:岡本綺堂
糸に縛りて持ったり。) 童乙 どうじゃ。平家蟹はまだいるかの。 童甲 あいにくに
夕潮が一杯じゃ。これでは蟹も上がりそうもないぞ。 童丙 では、あすの朝、潮の干た....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
はしゝかば、チユウゲンにあやし(賤)の食ひ物やと人も見けんかし。 更科日記に、
夕潮たゞ満ちに満ちて、今宵宿らんもチユウゲンに、潮満ち来ればこゝをも過ぎじと、あ....