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外の重
「外の重〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
外の重の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明暗」より 著者:夏目漱石
してくれた事実を、単なる名誉として喜こぶほどの馬鹿ではなかった。彼はそこに名誉以
外の重大な意味を認めたのである。
しかしこれはむしろ一般的の内情に過ぎなかった....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
深谷氏の屍体が船外に投げ出されただけではなく、深谷氏よりももっと重かった筈の彼以
外の重量――人間なら二人の大人だ。そうだ。深谷氏の親愛なる二人の同乗者――それも....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
ると、伸子は涙がにじんだ。越智のおじけづきかたが、伸子にまざまざと感じられた。意
外の重量が自分の体面の上にくずれかかって来たことにおびえながら、越智は多計代の素....
「旅愁」より 著者:横光利一
ーブルの周囲は一時にまた笑い崩れた。しかし、それは笑いとともに捨て流せぬ、俳句以
外の重大なものに通じる心として矢代の胸に残って来るのだった。男爵も同時にそれを感....
「中国に於ける二人のアメリカ婦人」より 著者:宮本百合子
気で無責任なそして無智な観光者の異口同音さえ、その国の一般人の実際生活の上では案
外の重圧と転化して上からかぶさって来ることもまれではないのである。 バックの中....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
して、ドイツ軍を圧迫し、本土奪還を企てようとし、そのときに役立つようにと、本土の
外の重要地点において用意|万端を整えておいたというわけだ。今われわれの関係してい....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ならいい方。食えない。うちで食わす。食わすことに異議はないが、私の心持にはそれ以
外の重みがかかってこまるから、何とかしたいと考え中です。 掛布団の工合はいかが....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
のために、実際に欠損があった場合でも、総売上金の一割何分を所得として課税され、意
外の重税を負担することになり、ますます百貨店の圧迫を蒙るようになります。 彼方....